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Interview

SIAA認証の抗菌・抗ウイルス加工(無光触媒)
「エアピカ24」で街や人を守る

株式会社アレス 取締役副社長 西 邦博様
インタビュアー 株式会社ビスモーゲン 代表取締役 田中斎

株式会社アレス

東京・原宿で2000年(平成9年)6月に創業。自社テナントビルの不動産賃貸業をはじめ、店舗・住宅等の内外装工事の企画・設計・管理、さらには社長のご出身地、熊本にて宿泊施設「あさぎり山荘ひばり」の経営も携わっておられます。また抗菌・抗ウイルスコーティング剤「エアピカ24」の販売および施工も手掛けられ、SIAA認証の無光触媒「エアピカ24」を塗布コーティング施工することで、子どもからお年寄りまですべての人が安心して過ごせる環境を提案されています。

すべての人に安心・安全な場所を提供

除菌99.9%/抗菌//抗ウイルス/消臭/VOC(揮発性有機化合物)対策

…新型コロナウイルス感染症の拡大や衛生意識の高まりに伴い、抗菌・抗ウイルスのニーズが高まっています。「エアピカ24」は、様々な人が利用するホテルやショップ、劇場、働く人の安全を考慮した企業のオフィスなど、様々な場所で利用されています。

西副社長:「エアピカ24」の最大の特徴は、ISO22196及びISO21702の試験規格に基づくSIAA(抗菌製品技術協議会)の認証を取得していることです。SIAAとは、適正で安心できる抗菌加工製品の普及を目的とし、抗菌剤・抗菌加工製品のメーカーや試験機関が集まってできた団体です。業界だけでなく、消費者代表、専門家、行政などの幅広い意見を聞きながら、抗菌加工製品に求められる品質や安全性に関するルールを整備し、そのルールに適合した製品のみに、安心のシンボルとしてSIAAマーク表示が認められています。 SIAAの認証は取得が非常に難しく、まず安全性の試験をクリアした製品でなければ、申請さえもできません。さらに申請後も、公的機関で抗菌性と安全性について試験を実施し、クリアする必要があり、SIAAの認証を取得すると社会的な信頼性がぐんと高くなると思います。

…光を必要としない無光触媒のメリットは?

西副社長:無光触媒は、光が当たる箇所はもちろん、光がまったく当たらない暗い所でも、抗菌、消臭、防汚などの効果を発揮します。従来の光を必要とする光触媒の主成分である酸化チタンと違い、無光触媒の主成分となるリン酸チタニアは完全無機質のため、施工する基材を傷めることはありません。また体内水分に溶解して外部に排出されるので、重金属や環境ホルモンのように体内に蓄積されることがなく、人体にも安全です。 「エアピカ24」は、赤ちゃんや動物に対しても安心・安全な特許取得成分を配合し、1回の塗布施工で効果が約5年持続します。アルコールのように何度も作業する必要がなく、事業主様の悩みの一つである、スタッフさんの清掃作業の負担も軽減できます。

…効果が持続することで日々のお手入れが楽になるということですね。当社のキッズコーナーも「エアピカ24」でコーティングしてレンタルしていますから、お客様から「毎日の面倒な消毒から解放され、自分たちの仕事に専念できます!」という喜び声が届いています。

綿密な検討を経て、課題に最適解な製品が完成

…御社が「エアピカ24」を取り扱われるようになったきっかけは?

西副社長:20年ほど前、機能性溶剤メーカー「YOOコーポレーション(https://yoo-corporation.com/)」さんとの出会いから始まりました。信頼関係を深めていくなか、当社が2010年に熊本にオープンさせた旅館「あさぎり山荘ひばり(http://sansohibari.com/)」の防カビ溶剤の施工をYOOコーポレーションさんにお願いし、無光触媒の効果のすばらしさを実感したことが、「エアピカ24」の事業に取り組むきっかけとなりました。
「YOOコーポレーション」さんは、大阪産業技術研究所などと共同で、リン酸チタニア化合物に関する研究を行い、いくつかの特許を共同で取得されている素晴らしい会社で、私たちは同社の開発・製造に関する協力を得て、2016年から消臭・抗菌の新しい市場創出をめざし、新規事業を開始しました。

大自然に囲まれた地熱利用の宿「あさぎり山荘ひばり」熊本県産木材を利用した優れた施設を顕彰する「熊本県木材利用大型施設コンクール」の2011年度熊本県賞を受賞。


…「エアピカ24」は、様々な実証実験を元に、安全性が確認されています。

西副社長:最初に営業に出向いたのはレンタカー会社です。匂い除去など、色々な方が利用されるレンタカーのお困りごとに役立ててもらえないかと考えたのです。試用期間中、測定機を使って検査したところ、非常にいい結果を出せたこともあり、この商品は売れるという確信が持てました。レンタカーの各営業所でコーティング施工できるよう、コンプレッサーやコーキングガンを使用して施工するタイプに加え、ハンドスプレータイプの商品も開発し、最終的に各試験センターにて様々なエビデンスを取得して、実用化に至りました。2017年に自社の商標名「エアピカ24」として販売すると反響も上々で、大きな音がでる工事ができない老人ホームなどでは、スプレータイプが高い評価をいただいています。

…確かに当社でも、お客様の現場でメンテナンスする場合は、音のでないハンドスプレータイプが役だっています。「エアピカ24」の施工場所を選ばない高い汎用性は大きな特徴となっていますね。

様々な安全性のエビデンス
・抗菌・抗ウイルス・消臭・VOC(揮発性有機化合物)対策及び安全性に関して、数多くの検査結果・証明書を有する

地域貢献のために、復興支援

…御社社長のご出身である熊本の地域貢献にも積極的に取り組まれています。

西副社長:昨年、亡くなられたYOOコーポレーションの社長の想いに影響を受けてのことです。2016年に発生した熊本地震のときに、YOOコーポレーションさんから地元に恩返しをしたいと相談を受け、「エアピカ24」のスプレー100本を寄贈しました。その際、「私が地元に貢献できることはこの商品しかないので、役立ててほしい」とYOOコーポレーションの社長が震災復興の担当者におっしゃっていたのが印象的でした。
実は最近、私自身が重い病気にかかってしまい、死に直面したことで、自分が生まれてからこれまで、どれだけ人の役に立ってきたのかと改めて考えるようになりました。そこでできることから行動しようと思い、昨年、豪雨による甚大な被害を受けた熊本の街を支援するべく「豪雨災害復興支援プロジェクト」と銘打って、無光触媒「エアピカ24」による抗菌・抗ウィルスコーティングを無償で施工させていただきました。JR人吉駅、観光案内所、被災された方の仮設店舗、「人吉鉄道ミュージアムMOZOKAステーション868」、くま川鉄道振替バス 特別支援送迎バス、熊本城の天守閣などに、職人と出向きました。除菌や殺菌ではなく、菌の増殖を抑制し、施工面を清潔に保つことで、利用される方たちの未来の安心につながることを願い、これからも私どもでできる地域貢献活動に最大限の努力を続けていきたいと思います。

…東京・原宿に本社を置きながら、ふるさとや地元、また社会に対して何か貢献できることはないだろうかと常に考えながら事業展開されているんですね。企業はただ利益を追求するだけではなく、社会に独自の価値を提供する社会的責任があります。カタチは様々ですが、社会や地域住民などに貢献し、一人でも多くの人に笑顔が増えるよう、当社も努めていきたいと思います。